あらすじ
華とは、咲き、天に背を伸ばし、やがて枯死する。
種を残し、自らと酷似した生命を次から次へと繋いでいく。
だが――時に、華は“変異”を起こすことがある。
似ても似つかぬ存在を、静寂にこの世へ芽吹かせるのだ。
―――アステリア国立魔法学園。
魔法の蔓延るこの世界で、秩序を守るため、国家の手によって築かれた教育機関。
そこに在籍するひとりの生徒――
ルルーディ・ネクタル・シスタティカ。
学園では“ルネクタ”と呼ばれる、中性的な顔立ちをした青年だ。
一見すれば、彼は極めて“普通”の一人の学生。
だが、彼はどこかが普通ではない、”変異”している
天より地へと影を落とした一輪の“華”
それは、美しくも、穢れを宿すかもしれない存在。
それでもなお、咲き誇っている。