あらすじ
とある街を恐怖に陥れた、ひとりの連続殺人鬼がいた。
共感も良心も持たぬ、完全なる“サイコパス”。
数十人に及ぶ猟奇殺人の末、彼は警察に逮捕され、
死刑囚として処刑された。
──だが、意識は途絶えなかった。
暗闇の中で、彼は“何か”に呼び止められる。
声は言う。
> 「お前に、もう一度“生きる”機会を与えよう。」
「ただし、次の生では“他人の痛み”を知ることになる。」
光が弾け、彼は再び目を開けた。
そこは病院のベッド。
そして――鏡の中に映るのは、自分ではない誰かの顔。
その男は、度重なる失態と署内でのいじめを苦に自殺を図った刑事だった。
神のいたずらか、あるいは罰か。
元・殺人鬼は、刑事として第二の人生を歩みはじめる。
犯罪者を理解するというのは、
犯罪者のように物を見て、犯罪者のように考えるということ。
――目には目を。
殺人鬼には、殺人鬼を。
かつての“悪”が、“正義”の名のもとに再び目を覚ます。
それは贖罪なのか、それともまた、新たな罪の始まりなのか。