あらすじ
祖母の遺品整理で山奥の集落「鹿子の里」を訪れたアオイは、村の因習と深く関わる美しい女性、ユキと出会う。
里に伝わる「鹿子姫の結び紐」は、愛する者同士を結びつけるが、もし片方が誓いを破って紐を解けば、残った片方は愛した人に関する記憶、そしてこの世の存在そのものを失うという恐ろしい呪いがあった。
ユキは、かつて愛した人が自分を救うために紐を解き、里の記憶とユキの存在を忘れてしまった過去を抱えていた。
アオイは、ユキを里の呪いから救い出すため、危険を承知で自分自身も呪いの紐を結ぶ。
純粋な愛と自己犠牲が引き起こす、和の情念が渦巻く悲劇の結末――。ユキが選んだ、あまりにも悲しい「愛の代償」とは? そして、アオイに最後に残されたものとは何か。☆「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」