あらすじ
「お前は本当に役立たずの妻だ! 子供も産めん、愛想もない! 離縁だ!」
騎士である夫は、戦場で助けられたという回復術師の女性を連れ帰り、私を追い出した。
私は『植物を少しだけ元気にする』という地味な能力しか持っていなかった。
それが役立たずと言われる所以だ。
行くあてもなく国境を越えた先で倒れた私を助けてくれたのは、隣国の使者だった。
「この力は……まさか、砂漠を緑化できる伝説の『豊穣の聖女』様!?」
私の『役立たず』の能力は、砂漠化に苦しむ隣国にとっては唯一無二の希望の力だったらしい。
私は聖女として手厚く迎え入れられることになった。