あらすじ
僕は、薄暗くてジメジメとしているトンネルの中にいるらしい。
低い天井にはコウモリ達がいて、ポタリ、ポタリ、ポタリ、ポタリ……と茶色い糞が混ざったしずくを垂らしているのだ。
我々の汚れた肉を狙って飛んでくるのを、力なくかわしながら前の人々に続いて、足元でビチャ、ビチャビチャ、ビチャと、木霊≪こだま≫する、カビ臭い匂い鼻につくどこまでも続きそうな道を、黙々として歩いていた。
翼を広げた時に二メートルにも達するコウモリ達が、よく発達した視覚を使い、本来なら植物性の食物を好んで食べる筈なのに、我々の既に腐っているような肉を齧りに急降下してくる。
理由は、全然判らないが、とにかく、丸十四日位、どういう訳か、全員が四列に整然と並んで歩を進めている。
そして、僕は閻魔さんにあい、地獄の改造を任される。
試行錯誤を繰り返しながら、地獄の近代化を図っていく。
これらの一連の出来事は、訳のわからぬ行進の為に疲労困憊している俺が、勝手に描いた希望だったのか、単なる幻想であったのか?
それとも、未来の自分の行動の予知夢かは、神様、否、閻魔様のみぞ知る、である。