あらすじ
俺、アランはしがないC級魔法使い。 大きな野望もなく、ギルドの依頼をそこそこにこなし、田舎町でのんびり暮らしていくのが夢だ。
――そう、あの日、“彼女”を弟子に取るまでは。
俺の唯一の弟子「エルセ」は、歴史書に名を残すレベルの「歴史的(レジェンド)天才」だった。 そしてこの天才弟子、どういうわけか俺のことを**「実力を隠して世を忍ぶ、伝説級の大賢者」**だと盛大に勘違いしている!
俺が適当に口ずさんだ「鼻歌(流行歌)」を聞いては、 「し、師匠…! それは失われた『古代詠唱(エンシェント・スペル)』ですか!?」 と解釈し、超S級の戦略魔法を放つ。
俺が「あー、腰痛てぇ」と呟きながら背中を叩けば、 「なるほど…! あの部位に魔力を集中させろという『暗示(ヒント)』ですね!」 と閃き、自己流の魔力循環(チートスキル)を編み出す始末。
エルセが規格外の成果を上げるたび、周囲の評価はなぜか俺(師匠)に集まってくる。 「あの天才を導く師匠とは、一体どれほどの傑物なのか…」 「C級など偽装に決まっている。彼は“本物”だ」
王宮からはS級任務の打診が来るわ、ギルドマスターからは土下座されるわ、挙句の果てには魔王軍まで俺を警戒し始めた。
違う、俺は平凡なんだ! 頼むから、お前が強くなるたび俺の評価が上がるの、マジでやめてくれ!