あらすじ

魔族の国と、人間の王国の国境にある辺境の砦。 〝殿軍の英雄〟こと無気力おっさん、ゼブラ・ゴーシュは、今日ものんびり居留守中──のはずが、弟子志願の少年がやって来てから静かな日々はどこかへ消えた。 王都の魔法学校から半月かけてたどりついたその少年・ジュノに、彼は一言。「ゼブラゴーシュ? 彼なら出かけているよ。帰り? そんなことは知らん」 だが、その冴えない中年こそが、カルナス渓谷で若王を生還させた本物の殿軍の英雄、ゴーシュだった。 養女のマールムと二人暮らし。特技は朝風呂と昼寝そして戦術核級の威力を秘めた禁断の魔法〝雷神の槍〟。彼は人知れず、たったひとり国境を守る。 ジュノは、薪割りと風呂焚きをする代わりに、ゼブラ・ゴーシュの帰りを待たせてもらう。──ただし彼は魔族とのハーフ(半魔)という秘密持ち。 一方、砦には、弟子志願者とともにゼブラ・ゴーシュを倒して名を上げんとする挑戦者もたえない。 留守番のおっさんを自称するゴーシュ自身が留守中(川釣り)、アーガイルと名乗る傲慢な剣士が砦を訪ねてきた。 ジュノを軽くあしらい、マールムを連れ去ってゴーシュに真剣勝負を求めようとするアーガイル。 ジュノは、マールムを守るために、秘密にしてきた人狼化を選ぶ。 のんびり暮らしたい英雄の砦に、家族が一人増えたような、騒がしくて温かい三ヶ月がはじまる。 だが、ゴーシュが英雄呼ばわりをこばむ理由は、まだ語られない。 彼の脳裏には、若王を逃すため、殿軍に立った十二人の幼い半魔たちの影。 ジュノの素性と魔法修行。マールムの恋。そしてゴーシュを付け狙うアーガイル。 国境の森には巨蟲が蠢き、魔王軍の最精強・第四群は静かに侵攻の機会をうかがう。 居留守とスローライフの皮を被った最前線のアウトポストは、あやういバランスの上にある。 やがて家族になる三ヶ月間の物語。 最強おっさんは今日も無気力。けれど守る時だけ英雄になる。 (全41話 完結済みです)

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小説を読もう2025/10/24
  • 現在の作品最強と無双をやめたおっさんのもとには、厄介ごとしかやって来ない。【辺境砦の無気力英雄】ゼブラ・ゴーシュはのんびり暮らしたい