あらすじ
「時間停止魔法は最弱ですよ?」
「なんで!?」
[STORY]
高校時代、若さに任せて勢いで書いた王道ファンタジー小説が審査員特別賞を受賞し、作家デビューした〈シエロ〉こと江口耕介。
デビュー作はそこそこ売れ、堂々の完結。
そして二作目、再度王道ファンタジーを書くも……撃沈。シリーズは早々に打ち切りになった。
再起を願って次回作を執筆し続けるも、ことごとくボツ。
そして担当編集に指摘され、ようやく気付く。
(俺、ファンタジーのセンスが枯れてる——!?)
江口は失ったセンスをなんとか取り戻そうと暴走し、部屋の壁に適当に魔方陣を描く。
すると偶然にも、異世界から〈女騎士〉を召喚してしまい——
「まず、このドラゴンの描写ですが……ドラゴンはもっと、えっちな目をしています」
江口は良心を痛めつつ、自分をどこぞの大魔導士〈シエロ〉と勘違いしている女騎士をファンタジー小説の監修に利用し、作家としての再起を目指す!
安定を求め、自分の強みを見失った者。
憧れに近づこうとするあまり、自分を出せないでいる者。
競争の果てに、夢破れた者……。
これは、そんな全ての作家たちへ贈る、最大限の応援歌。