あらすじ
これは。
一人の英雄に恋した機霊の物語。
遠い未来。
選ばれし人々が天に浮かぶ島に住み、赤き大地を見下ろす時代が在った。
天に浮かぶあまたの島都市を従える、エルドラシア帝国。
少年皇帝アムルの背には、千年の齢を越える大機霊アルゲントラウムが宿っている。
アムルは投下作戦のため代理騎士を探しているのだが、思うようにいかない。
気分を晴らすため、彼は黄金の少女――アルゲントラウムと共に、天の高みへ飛ぶ。
だれかに。
なにかに。
出会おうとするかのように。
しかしその背を、何者かが撃つ。
翼を失った皇帝が堕ちた先は、赤き大地。
天の島に住めない下層民たちが生きる、ゴミ山と蒸気むんむんの世界だった――。
撃たれた黄金の乙女は復活できるのか。
アムルは天の島へ帰れるのか。
そして何より、二人の想いは通じ合えるのか。
これは。
一体の機霊に恋した少年の物語。