あらすじ
若くして病死した日本人、藤永湊人はソラール王国、男爵家の次男として異世界転生した。
名前はアンヘル・グラナドス。幸いにして転生先の男爵家は裕福で、理解ある兄夫婦と共に王都で暮らしていた。
親しい友人もでき順風満帆な暮らしの中、兄に呼びされた。なんと父がアンヘルの婚姻を決めたと言うのだ。
この世界は貴族制度が根強く、恋愛の自由は認めら。れていない。ましてや今回は利のある婚姻。更に相手は格上の侯爵家。断ることはできない。
だがアンヘルの恋愛対象は男性で、前世の幼馴染が忘れられず、生涯独身を貫くつもりであった。
どうしたものかと悩んでいると、兄から白い結婚後の離婚を提案された。
幸いにも相手は成人前で15歳と幼い。3年後の離縁を目指し、妻を迎えることとした。
そして迎えた当日、嫁いできたクロエ侯爵令嬢はやせ細った姿で、更に悪臭を放っていた。
まずは風呂に入れようとしたのだが、肝心のクロエがそれを拒否。
相手は侯爵令嬢だ。平民出身のメイドでは手が出せず、屋敷で一番身分の高い兄の妻も男爵夫人止まりなので同様。
そこで夫であるアンヘルが風呂に強制定期に入れることになった。
嫌がるクロエを浴室へ運び、慣れない手つきでドレスを脱がしていくと、体中に広がる傷以上に動揺を隠せない事実がそこにあった。
なんと侯爵令嬢として嫁いできたクロエは男だったのだ。
クロエの母はサラサール侯爵の妾のひとりで、正妻の力が強いため男児であれば殺されていたので、女児として虚偽の申告をしていたのだ。
その母も幼いころに亡くなり、クロエは秘密を抱えたままサラサール侯爵夫人と、異母兄に暴力を受けながら生き長らえてきた。
それを不憫に思ったアンヘルはクロエの秘密を兄夫婦にも秘密にしたまま、結婚生活を送ることとした。
クロエは貴族令嬢として当たり前の生活を送ることができるようになった。
そんな生活の中で、アンヘルといつまでも一緒にいたいと思うようになる。
一方、アンヘル、ヒルベルト・ルス・ソラールは友人である王太子と連絡を取っていた。
実は王太子も転生者で、湊人と同じ病室で同じ病気、更に同時期に亡くなった人物であった。
ソラール王国王太子ヒルベルト・ルス・ソラールは、魔力が強い子供を残すことを第一とし近親婚を繰り返す王国に反感を持っていた。
自分の代でなんとかしなければと奮闘する王太子に、アンヘルは前世の縁もあり協力していた。
しかしながら、運命は残酷でクロエの成人式の日。
クロエはその美貌から好色な王に目を付けられる。
相手はこの国の王。男爵家が勝てる相手ではない。
更に頼りにしていた王太子が、婚約者の公爵令嬢と婚約破棄したことで蟄居を命じられてしまう。
退路を断たれたアンヘルは、白い結婚を無効にすることとし、なんとかその証明を提出した。
だが王は諦めきれず、クロエを手に入れようと画策する。
※第2回ルビーファンタジーBL作品用に書いてみました。
※性描写ってどこまでOK?それが私には分からない。
※多分、締切までに終わらせる予定。たぶん。