あらすじ
物部氏お抱えの最強鍛冶師・眞鐵(25)の元に、ヤバい依頼が舞い込んだ。
「仏像に黄金の肌を与えてほしい」
依頼主は百済の仏師。報酬は年収10年分。しかし眞鐵の主君・物部守屋は、仏教を徹底的に排除する古神道ガチ勢。バレたら一族全員火あぶり確定だ。
それでも眞鐵は引き受けた。職人としての誇り、そして破格の報酬のために。三日三晩かけて完成させた黄金の仏像は、彼の最高傑作だった。
だが都に疫病が蔓延すると、物部守屋は「仏教が災いを招いた」と激怒。蘇我氏の堂を焼き払い、仏像を難波の堀江へ叩き捨てた。
泥にまみれた仏の掌を拾い上げる眞鐵。やがて物部氏と蘇我氏の全面戦争が始まり、彼も戦場へ駆り出される。
物部の神が説く「力と排除」。仏が示す「慈悲と受容」。相反する二つの信仰を懐に隠し、眞鐵は戦場へ向かう――自分の主君が滅びることも知らずに。
古代日本×職人×宗教戦争! 史実ベースの異色ファンタジー、開幕!