あらすじ

誰にも言えない気持ちを、音にすることしかできなくなった。 高校2年生の春、音楽室のピアノをぎこちなく弾くクラスメイト、瀬戸に心を奪われた奏かなで。 何気ない笑顔、ふとした沈黙、指先の震え—。 すべてが旋律になって、奏の心に流れ込んでいく。 けれど、それは決して「好き」と言ってしまってはいけない想いだった。 言葉にすれば壊れてしまう。 だから、奏は自分の恋心を曲に変えて、そっと閉じ込めた。 これは声に出せなかった片思いの話。 君に届かないまま終わった、僕だけのラブソングじゃないラブソング。 それでも、僕はきっとあの日の音を一生忘れない。

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小説を読もう2025/10/02