あらすじ
鬼――それは帝国にとって、ただの“兵器”であり“消耗品”だった。
戦場に駆り出され、勝利のために利用され、そして用済みになればゴミのように殺される。
その悲惨な運命の中で、ただ一人、鬼を人として扱い、守ろうとした女騎士がいた。
しかし彼女を待っていたのは、裏切りと粛清。愛も絆も、血にまみれて散っていった。
――そして、時は巡る。
転生した彼女は、不遇な令嬢イレーナとして生まれ落ちる。虐げられ、望まぬ婚約、古びたドレス……誰も味方のいない孤独な日々。
だが再び、鬼は彼女の前に現れた。
今度は帝国最強の近衛騎士団長として。
冷酷無比、無慈悲と恐れられる存在となり、誰も逆らえぬ力で、最愛の人を守ろうとする。
けれど、その愛は甘くも危険だった。
「守りたい」と同じくらい「犯したい」と願う、鬼の本能に根ざした激しい欲望。
理性と衝動の狭間で揺れながら、彼は彼女を決して手放さない。
かつて奪われた絆は、転生の果てに再び結ばれるのか。
悲劇と執着、そして乱暴なほどの溺愛に彩られた物語が、いま始まる。