あらすじ
【第一部:鹿児島編】
鹿児島の片田舎で暮らす猟師・碧(あおい)は、狩猟用に豚を飼い、息子・大輝、娘・玲と
慎ましくも幸せな生活を送っていた。ある日、猟の最中に玲が山奥で大量の首だけの動物死
体を発見し、検視中に“牛鬼”と呼ばれる巨大な異形に襲われる。碧は猟豚を囮に逃走し、
猟師詰所へ避難するも、牛鬼はそこを破壊し仲間を惨殺。碧も重傷を負う。
回復後、隣村で再び牛鬼が現れ、多くの命が奪われる。碧は情報収集のため祖母の家へ向か
い、巻物に記された牛鬼の情報を元に作戦を立てる。自ら血を塗り、爆薬を仕込み、命を賭
けて牛鬼を討伐。だがその死は村人には伝わらず、「逃げた卑怯者」と誤解される。碧の娘・
玲だけが、父の死を静かに見届けていた。
【第二部:東京編】
8 年後。兄・大輝と妹・玲は鹿児島の村を離れ、東京で平穏な日々を送っていた。だがその
日常は突如として破られる。あの“牛鬼”が再び現れたのだ。しかも今回は、複数体。
新宿のデパートで大規模な惨劇が発生。自衛隊も出動するが、牛鬼に歯が立たない。大輝は
猟師としての経験と勇気を武器に2体を倒し、英雄となるが、次に現れた“最強の牛鬼・5010
(ゴーマルヒトマル)”には敗北。傷を負い、玲も意識不明となる。
再起した大輝は鹿児島に戻り、碧の遺した書庫から牛鬼の正体と父の想いを知る。第二次世
界大戦時に生み出された“超生体兵器”牛鬼、そして黒幕・神谷の思惑も暴かれる。
大輝は、かつて碧がそうしたように、自らの命を賭して牛鬼と対峙する――が、選んだのは
「生きて勝つ」こと。守るべき者のため、父とは違う勇気のかたちを選び取る。