あらすじ
あなたは恥の多い生涯を送ってきました……。ええ、私にはわかっています。
あなたはこの世界に生まれ落ちたその瞬間から、ただただ醜態を晒し続けてきました。子豚の断末魔じみた産声を上げ、小便を撒き散らし、母親でさえ抱きかかえて顔を見た瞬間、「返品できないものか」と心底後悔した始末。
生まれたての赤ん坊はしわくちゃで猿のようだと言われますが、あなたは今もなお猿のままです。見た目も内面も猿そのもの。人間的なものを何一つ持ち合わせていません。劣った存在です。その醜さに、あの桃太郎でさえ出合い頭に「無礼者!」と切り捨てることでしょう。猿蟹合戦の猿にもなれません。あなたには悪役すらもったいない。物語が始まる前、生まれ落ちた直後に何の役も与えられぬまま打ち捨てられてるに違いありません。