あらすじ
幼なじみの英玲奈は、高校生になった今でもお人形遊びに夢中だった。
――ただし、彼女が着飾らせるのは、市販のドールではなく「私」。
銀の鎖で繋がれ、言葉を奪われ、ドレスやロリータに着飾られる私「藍」。
それは、幼い日に壊してしまった英玲奈の大切なお人形「マチルダ」に代わる贖罪でもあった。
服を選び、紅茶を分け合い、秘密のお茶会を繰り返す歪な日常。
だが、大学進学という岐路を前に、二人の関係は大きく揺らぎはじめる。
「お人形はお片付けしなければならない」
果たして、私たちは人形のまま生きるのか。それとも――。
幼なじみ二人を結んだ“鎖”と“人形遊び”が照らし出す、甘美で残酷な青春の物語。