あらすじ
丘の上にひっそりと建つ、市立霧ヶ丘第二中学校
そこは普通の学校だが、
霧ヶ丘第二中学校には旧校舎がある。
旧校舎では夜になると――七人の都市伝説が目を覚ます。
トイレに現れる花子さん。
夜な夜な“猫踏んじゃった”を弾くベートーヴェンの肖像画。
増えて消える階段。全力で廊下を駆ける理科室の人体模型。
動き出す二宮金次郎像。ベッド下で寝返りを打つ保健室の影。
そして、月明かりのプールに現れる逆さ人魚……。
新学期の春、転校生・四谷真宵はこの学校の門をくぐる。
怖がりなクラスメイトの逢坂灯、怪談好きの紙村語、
そして行動力だけが取り柄の墓場迅とともに、
七人の都市伝説の謎に挑むことになる。
旧校舎の時計は深夜二時三十三分で止まったまま。
以来、この学校には数々の怪談が語られ、
地元の人々は今もなお恐れと親しみを込めてこう呼ぶ。
――丑三つ中学校。