あらすじ
「無能団長」と揶揄される第一騎士団長エリュシア。彼女を拾い上げたのは女傑アルマ、仕えるのは若き女王。新たに副団長に任じられたセヴランは、毎日の“やらかし”に胃を押さえつつも、時折の“静かな圧”に息を呑む。国境に火種が灯ると、彼女は剣を抜かず森を沈黙させて敵を退けた――噂は噂、実力は実力。けれどエリュシアが抱えるのは国の秘匿と深い傷。理と礼で支えようとする副団長、飄々と笑って受け流す団長。丁々発止のコメディと、静かに迫る外圧。やがて国を揺らす決断の時、二人は互いの背を任せられるのか。騎士団群像×ロマンス×神秘の物語。
• エリュシア:第一騎士団長。白銀の髪と朱の瞳。所作は白百合、やることはポンコツ……に見せかける。静かな威圧で戦を止める“見えない剣”。
• セヴラン:新任副団長。黒髪黒眼、礼節と理で場を整える有能。団長の“無能”を疑い、支えると決める。
• トム:上級騎士筆頭。無精髭のイケおじ。若い頃の弱さを知るから、守り方を知っている。
• リュシアン:快活な姉御。現場采配が冴える。
• カミーユ:理詰めのデータマン。文官的頭脳で兵站と書類を制す。
• オスカー:寡黙な剛剣。言葉少なく背で語る。
• 女王:機知と矜持。アルマの薫陶と“お姉様”への信頼が芯。
• アルマ:前団長。女傑。去ってなお背中で教える。