あらすじ
高校三年生の「俺」にとって、それは一世一代の賭けだった。幼馴染の彼女*に告白すること。
彼女は家が近所の幼馴染で、小学校から高校までずっと一緒、高校では驚くことに野球部のマネージャーになってくれた、俺にとって「いるのが当たり前」の存在だった。
しかし、夏の引退以降、部活という共通の話題を失った二人の間に距離が生まれてしまう。近所でも話すきっかけを見失い、焦燥感に駆られる俺は、彼女を失うのが怖いというシンプルな理由で、ついに告白を決意する。
放課後の教室で彼女からの返事を待つ間、俺は告白が失敗し「黒歴史」になる不安や、可愛い彼女に彼氏がいる可能性に怯える。勇気を振り絞って出した手紙を「回収しようか」とまで悩み始めたその時、扉の前に手紙を持った彼女が現れる。
心臓が破裂しそうなほどの緊張と沈黙の中、俺は震える声で「俺と付き合ってください」と告げる。ロマンティックさに欠けた告白に後悔する俺に対し、沈黙を破って彼女が発した一言とは。