あらすじ
黒色信仰のある世界に召喚された主人公・高大(こうだい)。不安と恐怖に苛まれていた高大に手を差し伸べたのは、王太子・ヴァレリオだった。美しいヴァレリオから求婚され、日々一杯の愛を受け、自然と惹かれていったが、次第に高大は疑問を持ち始める。
黒髪だから、黒目だから、何もしなくていい、ただそこに居てくれるだけでいい。
見た目は平凡な自分の存在価値は黒色だけであり、色が違えば周囲の者たちの態度は変わってしまうのか。このまま、依存し、思考を放棄してただ生きるだけで良いのかと思いながら、ヴァレリオの「愛している」の言葉に、信じ、縋っていた。
ある日、ヴァレリオが高大に愛を囁くのは、黒髪・黒目だからと話しているのを偶然聞いてしまう。
周囲の優しさも、ヴァレリオの愛も信じられなくなった高大は、自身が作り上げた大型移転魔法陣により異世界から自分と同じ黒髪黒目の人間を大勢連れてくることにした。多くの美しく、黒髪と黒目の人間がいれば、自分の役目はなくなる。逃げ出し、隣のまた隣の国で、髪と目の色を変えて酒屋で働きながら自由に暮らしていた。しかし高大の元にヴァレリオが追いかけてきたことで、二人の物語は再び回り始める。
新しい一面、見たことのない表情。互いに素顔を隠していた二人は時間をかけて相手を理解していく。しかし小さな喧嘩が大きな亀裂となり、二人の距離は再び開いてしまう。そんな中、隣国との諍いに巻き込まれた高大。諍いの原因が、自分が呼び寄せた異世界人にあると知った高大は責任を感じて争いの収束に努めることになる。
思わぬ事件に巻き込まれながら、すれ違いながらもお互いの感情を知り、より愛を深めていく。
銀髪ハイスぺ王子×黒髪ツンツン高校生のすれ違いラブストーリー