あらすじ
セレナの父は騎士団長だ。その影響もあって幼い頃から剣を振り、体術を習い、お転婆に育ってしまった。この様子では普通の結婚は望めまいと、兄が見つけてきたお見合い相手は裕福な商家の跡取り息子であった。しかしセレナには、昔から一心に慕い続けている相手がいる。長く美しい銀髪に知的な紺色の瞳、繊細な銀縁の眼鏡が似合う騎士団副団長のエドワードである。
見合いの話を無かったことにしようと、セレナは強硬手段に出ることにした。それは、エドワード相手に既成事実を作ること。得意の体術を使い襲いかかったセレナであったが、圧倒的に不利な体勢からでも難なくいなされ、子供のいたずらだと流されてしまう。エドワードにとってセレナは、ただの妹分でしかないのだ。
残酷な事実に打ちのめされたセレナは憔悴しつつも大人しく見合いに向かう。そこで出会った相手と意気投合し話を弾ませていたところ、横から駆け込んできたのはいつになく焦り慌てた様子のエドワードで……。
長年優しいお兄様ムーブをかまし、好き好き言って慕ってくれる妹分を存分に甘やかしていた腹黒眼鏡男が、己の気持ちを自覚した途端に超特級で囲い込みにかかるお話です。