あらすじ

リチャード・アディンセルは王家にもつながる筆頭公爵家の令息であり、アルファの中でも超絶に稀有なトップ・オブ・トップのアルファである。それは、両親がともにアルファであるからだ。通常、アルファ同士の夫婦からはアルファは生まれにくく、人類史上七十人しかいない。アルファ同士の夫婦から生まれたアルファはダブル・アルファと呼ばれ、容姿能力体力すべてに恵まれている上に、ある特別な力がある。 富裕層や上位貴族ほどアルファ同士で結婚しようとするし、アルファの子どもを欲するが、アルファ同士の夫婦からはアルファはほぼ生まれず、アルファとオメガの組み合わせからは高確率でアルファが生まれる。ダブル・アルファの息子を得て舞い上がったアディンセル公爵は、リチャードにもなにがなんでもアルファの子どもをもうけろとうるさい。代理母を使ってでもアルファの子どもをもうけろという父に、リチャードはうんざりしている。 うんざりしていたはずなのに、代理母に子どもを産ませることになってしまった。 その代理母をさせるオメガは、前世で死に別れた最愛の男だったが、双方、前世の記憶など無い。来世でこそ必ず結ばれる、絶対にお前を見つけ出す、幸せにすると、誓ったのに。 前世は同性愛が迫害され、オメガバースでもない世界だった。リヒャルトは最愛のヨナタンとの秘めた恋を暴かれて左遷、ヨナタンは偏見から虐げられ、貶められて死んだ。絶望したリヒャルトは、必ず来世でもヨナタンを探し出すと誓ったのに、リチャードとして生まれ変わっても、前世を思い出さなかった。 オメガバースの世界に転生したのに前世の記憶が無いアルファとオメガ。出会っても互いを前世の恋人だとは思い出さず、しかし残酷な運命が二人を引き合わせ・・・。 前世のふたりを憶えている者たちは、ふたりが思い出してくれればと思い、東奔西走するが、オメガを蔑視し、偏見を改めることができない者たちは、利用することしか考えない。 オメガバースに独自解釈を配合しています。妊娠、出産にまつわる描写があります。 第六話と第十三話は性描写部分なので非公開設定です。 用語解説 代理母・・・この小説の中での代理母は、正しい意味ではありません。正しい意味は、『夫婦の受精卵を第三者の子宮で育ててもらう』ですが、この小説の代理母は、『アルファに身勝手に妊娠させられる、非合法な子ども製造機として利用されるオメガ』です。 マジックメッセージ・・・魔石でできた石板にメッセージを書いて、魔力で送信する連絡方法。あまり魔力が多くない人でも利用できる。スマホ的な存在だがメッセージのみで、通話やネット的な使い方は存在しない。 スキル・・・魔力量と適性が合致した人が使える特殊能力。

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カクヨム
カクヨム2025/10/01
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