あらすじ
「――で、三歳の姪っ子と実家のリビングで遊んでいたんです。お人形さんごっこをして。自分は白い熊のぬいぐるみを持たされてたんですけど……それが妙に大きくて」
「ぬいぐるみは愛でるもの。つまり、あなたの“愛されたい”という願望を象徴しています。そのサイズが大きいのは、それだけ欲求が強いということ。つまり、あなたは愛情が不足しているんです。さあ、続けてください」
女医は唇の端を上げ、したり顔で言った。ここはとあるメンタルクリニック。通りを歩いていた男は、ふと『夢分析』と書かれた看板を目にし、この女医のもとを訪れたのだった。