あらすじ
日常の風景のすぐ隣には、怪異が潜んでいる。
廃工場、ファミレス、トンネル、ショッピングモール――。
誰もが知るありふれた場所が、一瞬で恐怖の舞台へと変わる。
小学六年生の塩原海斗は、友人や妹と共に怪異に巻き込まれながら、それでも立ち向かおうとする。
空手の技を頼みにすることもあれば、ただ必死に逃げることもある。
しかし、最後に怪異を収めるのはいつもひとりの存在だった。
黒い瞳を持つ少年、霧島晶。
冷徹な交渉者であり、ときに代償を背負う彼の姿は、恐怖の中で誰よりも鮮烈に輝く。
恐怖と友情、無力感と成長――。
小学生最後の一年を舞台に、少年たちの冒険と怪異が交錯する連作怪異譚。