あらすじ
目が覚めると、朝柊は見知らぬ部屋にいた。
そこは二〇〇六年——十七年前の世界。記憶を失った朝柊のそばには、獄卒を名乗る少女カルタと、探し物をするためにこの時代に来たという柊丞がいた。
柊丞は朝柊が生まれてすぐに施設前で拾い、名前を与えてくれた恩人。血の繋がりはないが、家族同然に育った大切な人だ。だが彼が何を探すために過去に戻ったのか、大切な部分を柊丞は教えてくれない。
カルタに促され、朝柊は霊界へ還る妖怪たちの理由を記録する手伝いを始める。妖怪たちとの交流を通じて心を癒す「星」を集めながら、朝柊は次第に柊丞の様子がおかしいことに気づく。
咳き込み、具合の悪そうな彼。そして隠された探し物の正体——。
やがて朝柊は恐るべき真実を知ることになる。柊丞が魂を賭けた契約を結び、その成就と共に死んでしまうことを。
「愛するということは相手の幸せを願うこと」
時を超えた愛と究極の選択が待つ、最後の結末とは。
「半人前でも二人なら星になれる」という幼い頃の約束を胸に、血の繋がりを超えた真の絆が今試される。