あらすじ
「夜会には絶対に出ませんわ。だって私、マッチ棒ですから!」
胸も腰も尻もない。広いおでこがトレードマーク。ウィンザー侯爵家の長女リディアは、王太子妃選びの夜会を堂々と辞退した。
……そのはずが、なぜか王太子の家庭教師に任命されてしまう。
偏屈で勉強嫌いの王太子アレクは、初対面から「子供みたいだ」と嘲る傲慢王子。ところが彼の隠された一面を知ったリディアは、彼と“ある秘密の共犯関係”を結ぶことに。
——授業をさぼり、机に広がるのは美しいスケッチ。猫を描き、風景を描き、やがて彼はリディアまでも描きはじめる。
気づけば、二人の距離はほんの少しずつ近づいていき……。
そして迎えた夜会の日。舞踏会場で王太子が高らかに告げたのは——
「余はこのリディア・ウィンザー嬢に婚約を申し込む!」
家庭教師から始まる、身分逆転ラブストーリー!
「マッチ棒令嬢」の未来は、まだ誰も知らない。