あらすじ
この世界で「ドラゴン退治」とは、ほぼ“死刑宣告”に等しい。
王から届く赤紙は、運命を決める血文字のように家へと届く。
回復魔法など存在せず、一度傷を負えば二度と癒えない。
それでも誰かが行かねばならないのだ――。
正義感の強い青年・こうの家に、ついに赤紙が届いた。
大好物のトマトを片手に、太陽の下で日向ぼっこをしていた穏やかな日々は終わる。
幼なじみの魔法使いリリア、冷徹な竜騎士カイン、そして赤紙を発する王女セレス。
さらに、なぜかこうの前に現れた無邪気な少女フェル――
彼らの想いが交錯し、やがて命を賭けた戦いと、歪んだ愛憎劇へと変わっていく。
「その一瞬を探していた」
死を目前にした者たちが、それでも求めるのは愛か、名誉か、それとも救いか。
太陽のように真っ直ぐな勇者と、竜の少女の恋を中心に描く、
切なくもドロドロした“命と恋のファンタジー”。