あらすじ
『チョウジを見習い、自分の手の内を簡単には明かさない。そしてずっと近くで見て来た父のように、常に考え続けて相手の先を行く。私が選んだ選択肢は、真っ向勝負だ』
都内某所にある堤家にて憑き物落としが行われた。カメラを構えた大勢の野次馬たちが固唾を呑んで見守る中、悪霊に憑りつかれた娘が玄関先へ出て来て歪んだ笑みを浮かべている。その後ろから儀式を取り行った僧侶が千鳥足で現れ、
「助けてくれ、しん、か……」
そう言い残し、大量の血を吐いて絶命した。現場は阿鼻叫喚の渦となる。
堤家を襲った怪異の正体は何なのか。
現場を訪れた成留は、試される形で山中にひっそりと建つ廃屋へと辿り着き、ダミは倒れた平嶋の代わりに件の家へと足を踏み入れた。奇しくも再び別々の現場へと別れてしまった彼女たちが見たものとは……?