あらすじ
渡良瀬竜生は、同級生の仲間沙穂を襲った、声をなくし皮膚に鱗が生える「人魚症候群」という現象について、連日調べていた。しかし一向に治療法などは見つからず、頭を悩ませる。
そんなある日「霊が見えるなら、本当にいるのか確認してほしい」という妹の頼みで、心霊スポットを調査することになった竜生は、山中の廃村で霊能力者の稲岡明咲と、異世界から落ちてきたジャレックライズと出会う。廃神社で霊に襲われるも、どうにか協力して倒し、その場で別れたが、後日ふたたび顔を合わせることになる。
母からもらった髪飾りを拾ってくれた恩返しをするというジャレックライズ。そして人魚症候群について調べているという明咲と、彼女の師を名乗るカクトという男性の助力を得て、竜生は沙穂の声が他の世界にあるという情報を得る。
カクトの紹介で乙女という人物も加わり、竜生、ジャレックライズ、明咲、乙女の四人は、沙穂の声を取り戻すため、他の世界へ渡る。
そうしてたどり着いたのは、瀑布を中心にジャングルが広がる、鳥たちの楽園だった。
苦労の末、鳥の巣の中に沙穂の声が入った貝を発見した四人だったが、なんとその声を気に入り番に渡すというツバメが現れ、貝を奪われてしまう。
声を取り返すため、滝の内側――岩壁をえぐってつくられた穴の中へやってきた四人は、金魚症候群の元凶、レイジュと遭遇してしまう。
貝を守る乙女が囮となり、竜生の放った破魔の弓矢で動きを止めることに成功。ジャレックライズと明咲の力でレイジュを倒した四人は、岩壁から飛び降り、カクトの待つ廃村の上空に姿を現す。彼らはジャレックライズが生み出した光の川で地上に降り立ち、カクトと無事を祝った。
そうして竜生の作戦により、天女に扮したジャレックライズが沙穂に貝を渡し、彼女は真珠を飲んだことで声を取り戻す。竜生とジャレックライズはベランダに隠れながら、沙穂の歌声に耳を傾けていたのだった。