あらすじ
新宿のホテル「ムーンライト」で大量の血痕が発見され、青木美子刑事が捜査に乗り出す。
事件の裏には、高橋茂雄とその元愛人・長谷川美紀、茂雄の娘・美穂、そして美穂の不倫相手・佐藤店長の複雑な人間関係があった。
佐藤の失踪と暴力団絡みの金銭トラブルが浮上する中、青木は霊能者・法眼の力を借り、事件現場に残る霊的痕跡を追う。
やがて明らかになるのは、美紀の“生霊”が美穂を守ったという事実だった。
生と死、未練と祈りの狭間で揺れる真実。
霊視と捜査が交差する中、青木は人間の情念と魂の重みを知る。
これは「境界」を越えた者たちの、静かな贖罪と救済の物語である。