あらすじ

藩烏国の南北に走る街道が一点に集まる街、姻寧。 古くより近隣国屈指の要所として栄える姻寧の街は現在、とある『商会』によって仕切られている。 霜天商会の裏方……黒社会における『商会』の実働部隊の頭として霜天商会会長に仕えている蓮は、ある雨の夜、行き倒れを拾う。 血塗れの花嫁装束を纏い、甘ったるい香りを漂わせる、絶世の美貌の花嫁。 その正体は蓮を凌ぐ戦闘能力を備えた、麻薬中毒の《少年》暗殺者だった。 『忘れ茉莉花』と呼ばれる麻薬の乱用により、名前以外の大半の記憶を失っていた少年暗殺者・麗華(リーファ) 同時に姻寧近隣では、花嫁装束を纏う暗殺者『新娘(シンニャン)』失踪の報が駆け巡っていた。 「麗華が本物の『新娘』ならば商会に迎え入れたい」という会長の意向により、蓮は麗華を己の配下として迎え入れることになるのだが…… 「……殺されるのは、困る」 「この地獄に縋ってでも、生きていたい理由が、僕にはある」 雨夜の中に、茉莉花の香りを溶かして。 茉莉花の煙の中に、記憶を落として。 それでも『会いたい』と望んだ人に再会するためだけに、二人は血の雨の中をいく。 黒社会を生きる青年×暗殺者の少年、茉莉花香る、苦くて痛くて仄暗い中華譚。 ※この作品は「カクヨム」にも掲載されています。

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小説を読もう2025/05/19
  • 現在の作品血色の花嫁は雨夜に囁く