あらすじ
勇者パーティに所属していた青年・レンは、「お前は役に立たない」と罵られ、旅の途中で追放された。
彼に唯一残ったスキルは、誰も注目しなかった【支援術】。攻撃力もなく、派手な魔法もなく、勇者や魔法使いに比べて地味すぎた。
絶望しながらも、レンは辺境の村へ辿り着く。村は魔物の脅威にさらされ、冒険者は次々と去り、残ったのは怯える村人だけ。そこでレンは初めて、自分のスキルを試すことになる。
【疲労軽減】【集中強化】【感覚共有】【心の安定】――勇者たちが「意味がない」と切り捨てた支援効果は、魔物との戦いで村人に力を与え、農作業や日常でも驚くほど役に立った。やがてレンの名は「万能補助師」として広まり、冒険者や騎士団からも協力を求められるようになる。
一方で、かつての勇者パーティはレンを失ってから次々と失敗し、窮地に陥る。勇者が再び彼の前に現れた時、レンは選ぶ――過去に戻るのか、それとも新しい仲間と未来を築くのか。
“役立たず”が“必要不可欠”へと変わる逆転劇。追放から始まる冒険譚が、ここに幕を開ける。