あらすじ

現代、世界中の人々を魅了する文化都市・京都。しかし、明治維新直後、その姿は全く違った。戦乱の傷跡、首都機能の喪失、そして近代化の波の中で、古都はかつての輝きを失い、忘れ去られようとしていた。 「このまま京都を終わらせてはならない」――強い危機感を抱いた公家出身の岩倉具視は、欧米視察を経て、京都を日本の「文化首都」として再生させる壮大な構想を描く。だが、志半ばで病に倒れ、その夢は未完のまま遺された。 岩倉の遺志、そしてウィーン万博で日本文化の価値を再発見した経験を胸に、官僚・佐野常民が立ち上がる。文化財を「芸術」として保護し、多くの人を呼び込むための博覧会や紀念祭を計画。しかし、彼の前に立ちはだかったのは、「富国強兵」「中央集権」を絶対とする明治政府の方針と、冷徹な大蔵官僚・橘正臣による執拗な妨害だった。 計画実現は不可能か――。絶望が漂う中、新たに京都府知事に就任した中井弘が、佐野の計画に光明を見出す。彼は、実業家・田村七郎兵衛ら民間の熱意と連携し、行政のトップとして前代未聞のプロジェクト実現に邁進(まいしん)する。しかし、立ちはだかる資金難、そして宿敵・橘の更なる妨害。それでも彼らは諦めなかった。 これは、時代に翻弄されながらも、熱き情熱と不屈の意志で「京の遺志」を繋ぎ、現代に続く文化首都の礎を築いた名もなき英雄たちの、知られざる感動の創生記。セミフィクション歴史エンターテイメント超大作! ※この物語は史実を基に、一部脚色を加えています。

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カクヨム
カクヨム2025/04/25
  • 現在の作品京の遺志を継ぐ者たち-明治文化首都創生記-