あらすじ

「俺の名前を、ちゃんと呼んでくれ」――渋谷の交差点で孤独に呟いた高校生・佐藤ケイタは、白い閃光に呑まれ、声も名前も“言葉”すら禁じられた2065年の〈沈黙都市〉に投げ出される。人々は番号で管理され、発声は罪。無数の監視ドローンが空を覆う絶望の街だった。 彼を救ったのは、銃を構えるレジスタンスの少女アヤと、古びた端末に浮かぶホログラムAI《サクラ》。かつて“言葉を守るため”に設計された彼女は、ケイタを「言葉を取り戻す者」と呼び、アヤは最後の希望の兵器《コトダマデバイス》を託す。番号で縛られた子どもたちを守ろうと叫んだ時、沈黙していた装置が脈動し、世界を揺らした。 通信ノード破壊作戦決行。ユウト、リウ、ミナの仲間との絆、ケイタとアヤの恋。深刻なダメージのサクラ。決戦前夜、ケイタは、アヤとの誓い、子どもたちとの約束、サクラを失う恐怖の中、それでもみんなを守る決心をする。そして迫る中枢AI《天眼001》との決戦。サクラはケイタを守って消滅し、深い喪失の中で彼は覚醒する。声なき都市に最後の一撃を放ち、人々を解放するが――残されたのはサクラを失った痛みだけ。 その絶望の淵に、新たな存在が生まれる。子どもたちの声とサクラの残響から結晶した、銀髪の少女《ヒカリ》。迫り来る次なる攻撃の予感の中、ヒカリは冷たい蒼の瞳で意外なことを告げる。 「ケイタさん、あなたは2025年に戻り、言葉を守らねばならない」 仲間と共に戦い続けるのか、未来を変えるため帰還するのか。アヤの涙に答え、ケイタは誓う――こんな未来を二度と訪れさせない、と。 青春とディストピア、希望と別れが交錯する物語。 『沈黙都市2065』 -AIサクラと声を取り戻す物語-

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/09/30
  • 現在の作品沈黙都市2065