あらすじ

玉座の間で、王太子が宣告する。 「侯爵令嬢クラリス、そなたとの婚約を破棄する!」 理由は身に覚えのない罪――嫉妬、陰謀、卑劣な妨害。 クラリスは冷たい視線に晒され、絶望に沈みかける。 だがその瞬間、場の空気を切り裂くように扉が開いた。 現れたのは、隣国の王子レオンハルト。 「その令嬢、我が国が迎えよう」 驚愕に凍り付く廷臣たち。 王太子は顔を歪め、「勝手な真似を!」と叫ぶ。 だがレオンハルトはクラリスの手を取り、宣言する。 「そなたを“罪人”と呼ぶ国ではなく、“宝”と呼ぶ国がある」 舞踏会で交わしたたった一度の会話。 クラリスの機転と知識を覚えていた彼は、ずっと機会を待っていたのだ。 こうして「婚約破棄」のはずが、クラリスは隣国の王子に攫われるように救い出される。 ――そして後日、王太子が敗北に震えながら復縁を求める時、クラリスは静かに告げる。 「私の隣に立つ人は、最初からあなたではありません」 婚約破棄 × 奪還 × 逆転劇。 痛快かつ爽快な読後感を一話完結で届ける短編。

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小説を読もう2025/09/30
  • 現在の作品婚約破棄の瞬間、隣国の王子が私をさらっていきました