あらすじ
一枚のボードにその身を預け、風に乗って空を舞う新しいスカイスポーツ――スラッシュボード。とある技術者によって開発された、超小型飛翔エンジンの登場により、ほぼ身一つで空を飛び回るというプレイスタイルは、当時のスケートボードやスノーボードのプレイヤーを一気に引き込み、一大センセーションを巻き起こした。
その手軽さからか、登場から僅か数年で世界中に波及したスラッシュボード人気は留まるところを知らず、競技人口は今やサッカーや野球に匹敵するほど。始めこそ路上で行(おこな)われるストリートが主流だったが、国際的なスポーツの祭典にも取り入れられるようになり、オフィシャルスポーツとしての団体も各国で立ち上げられている。
その中でも街中で行われるストリート界隈において伝説とも言われていた人物を兄に持つ、風束空良(かざつか そら)。彼は、ストリートのチーム同士の抗争で兄を失い、相手チームへの復讐を誓っていた。
この物語は、復讐に燃える少年が、やがてその枷から解き放たれ、天空の王として無限の空を統べるに至るまでの成長譚である