あらすじ
王太子から「婚約破棄」を突きつけられた侯爵令嬢リディア。
しかも罪状は「嫉妬深く卑劣な悪役令嬢」だという――だがそれは周到に仕組まれた罠だった。
無実を叫ぶ間もなく、彼女は家族からも見放され、財産も地位も奪われて辺境へ追放されてしまう。
行き着いたのは、誰も振り向かない荒れ地。
しかしリディアは持ち前の知識と魔法の才を駆使し、畑を耕し、獣を従え、辺境に小さな集落を築き上げていく。
そこへ流れ込んできたのは、かつての戦争で捨てられた孤児や、同じように追放された人々。
リディアは彼らを受け入れ、互いに支え合う共同体を作り出す。
やがて「辺境の小集落」は、商人や冒険者から「奇跡の地」と呼ばれるまでに発展する。
その噂は王都へも届き――かつてリディアを婚約破棄し追放した王太子や、彼女を見捨てた家族が、今度は媚びへつらいながら彼女の元を訪れるのだった。
これは、婚約破棄と追放から始まった逆転劇。
失意の底から立ち上がり、辺境を新たな国へと育て上げる少女の物語である。