あらすじ
かつて「勇者」として召喚された少年・レオンは、仲間たちから「役立たず」と罵られ、魔王討伐の旅から追放されてしまう。
彼に唯一残されたスキルは――【パン焼き】。
「……俺の人生、ここで終わりか」
絶望の中、レオンは辺境の小さな村でパンを焼き始める。だが、そのパンには不思議な力が宿っていた。食べた者の傷を癒し、疲れを吹き飛ばし、時には魔力を増幅させる。村人たちは次第に彼を「聖なるパン職人」と呼び始める。
やがて噂は広がり、王国の騎士団や冒険者たちが彼のパンを求めて訪れるようになる。さらに、風の精霊がレオンの前に現れ、「お前のパンは世界を救う」と告げるのだった。
一方その頃、魔王軍は着実に勢力を拡大し、王都は滅亡の危機に瀕していた。勇者パーティーに見捨てられたはずのレオンが、今や人々の希望となり、再び世界の命運を背負うことになる。
「俺はもう勇者じゃない。ただのパン屋だ。けど……このパンで、みんなを守ってみせる!」
剣ではなくパンを武器に、追放勇者の逆転劇が始まる――!