あらすじ
日記を書こうと思ったのである。
こう考えたのは、人生で何度かあった。
それは、珍しい経験をしたと思い。忘れてその価値をなくしてしまいたくないと思った時。
それは、同じ失敗をしてしまい、もう同じ失敗はしたくないと思った時。
それは、一日一日を漫然と過ごしてしまっていると、自覚した時。
はたまた、一日一日を漫然と過ごすという失敗を繰り返している時なんかに。
私は、日記を書こうと何度も思った。
今、また思い立ち日記を書いている。
しかし、過去いくども『日記を書き続ける行為』に失敗し続けている俺である。何らかのK.U.F.U――工夫なくしては、同じ轍を踏むことは明らかだ。万物の霊長人間ナメんな! 秘訣教えようみなぷちゃへんざっ!
思いついた工夫は、半分小説にすることだ。それならば、飽きることはあるまい。私を知っている人で、傷つけてしまう人もいるかもしれない。私は、酒癖が悪く二十代後半まで半分病気だったんじゃないかと思うくらい精神的に不安定だったので、いるだけで人も傷つけてきた自覚もある。
ごめんなさい。
懺悔はあるし、それでも幸せになりたいと思っているし、豊かに生きたいとも思っている。
ともあれ半分小説であれば、身バレも防げる。曝すという前提であれば、嘘前提で嘘があった方が都合が良い。『ひょっとしたら僕は、女だったりするかもしれない』パンダだったりもするかもしれない。
さらに一つ。
半分小説であれば、毎日書かなくてもいいということだ。どうせ無理なのである。
最後に工夫ではないが、一人称は『僕』にすることにした。俺が、普段使わない一人称だ。タイトルはどうしよう。半分小説、半分日記というところから――、
『僕の私小説モドキ』
これでどうよ?