あらすじ

妖の世界で一目置かれていた超エリートな死神・東室九郎(あずま むくろう)は、あまりに大量の魂を狩り続けたことで心が荒み、事件を起こして人間界で逮捕された。職場を離れて路頭に迷う室九郎の前に現れたのは、「命の恩人である室九郎に恩返しをしたい」という化け狐の歌うたい・万古音舞椰(よろずね まいや)。助けた覚えはないが、舞椰の熱意に根負けして、室九郎は舞椰と共に暮らすこととなる。実は、イップスで魂を狩る大鎌を振れなくなっていた室九郎。しかし、ある事件をきっかけに「妖狐の変化能力があれば魂は無理やり狩らなくても冥界へアテンドできる」と気づき、魂との向き合い方も変わっていく。一方、室九郎の高い生産性を手放したくない冥界の総裁・大閻魔はそれを見逃さなかった。失職した室九郎を業界初のフリーランス死神として認め、室九郎と舞椰がより意欲的に働けるよう新たな「バディ制度」を設置。「死神は指定したアヤカシと『契り』を交わすことで、どこからでもアヤカシを呼び出せる召喚スキル、心と心で会話できるテレパシースキル、バディを守る為の特殊スキルが付与される」というものだった。室九郎は舞椰と正式にバディ契約を結び、魂を順調に冥界へアテンドし続けたーーしかしそれも束の間。ある夜の公園で「合理的にとっとと魂を冥界へ連れていきたい室九郎と、魂にとことん寄り添ってあげたい舞椰で意見が対立。しかもこの口論は、好奇心の塊のようなニュース動画配信者・太田原千風(おおたわら ちかぜ)のカメラに収められてしまった。妖の存在が世に知れたと大閻魔が気付けば、二人は消滅してしまう。頭のキレる千風は二人の弱みにつけ込み「内緒にしてほしければ私も一緒に住まわせて」と主張するがーー。魂を狩れなくなった死神。なりたい者にしか化けられない妖狐。ずっとある事件に執着する教祖。コンプレックスだらけの三人で…被害者と加害者が溶け合うこの世に一石投じる! もしかしたら私たちが生きるこの世界にも、実はこんな死神や妖狐がいるかもしれないーー。 そう想像しながらお読みいただけますと嬉しいです!

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カクヨム
カクヨム2025/09/30
  • 現在の作品フリーランス死神、化け狐と契るってよ