あらすじ

私の名前は雪之丞。元服を終えた十五歳。父土御門晴家は将軍お抱えの陰陽師で私はその息子、とはいえ庶子(妾の子)で次男なので父のいる江戸城ではなく江戸市中で陰陽師として働いています。陰陽師として十二天将で四獣の青龍、朱雀、白虎を従えてます、というよりはお世話されていると言った方が正しいかもしれません。陰陽師と名乗っておきながら恥ずかしいのですが、占いはからきし駄目で主に物の怪退治を専門としています。占いが駄目なのが本家の本妻から呪われているから、なんて噂が市中に流れる始末で、ついには父から京へ修業を言い渡されてしまいました。体のいい江戸追放です。ということで中山道を使って京へ向かいましたが、旅の途中で土方歳三という青龍にそっくりさんと知り合いました。驚くことに、土方さんの仲間の原田さんが朱雀に、永倉さんが白虎にそっくりで、縁を感じて京では彼らと同じ壬生に居候することになりました。  その京では、急に父の代わりに将軍の陰陽師をすることになったり。父の占いで徳川幕府が終わると予言されたり。土方さんたちを、京での身元引受人になってくれた京都守護職の松平容保様に引き合わせたり。行方不明だった四獣の玄武が敵となって現れたり、ととても修業どころじゃありません。その修業に行った先の結界内は平安時代で、ご先祖様の安倍晴明が生きているし何が何だかもう頭の中が混乱してしまいました。そうそう、ついでに出会った異人の女性と婚約なんてこともありました。そんな中、新選組と名をもらった土方さんたちに、容保様から新選組局長の芹沢鴨を始末せよと命令が下りました。ただの居候のつもりが、彼らにがっつり巻き込まれることになってしまって今後がとても不安です。今日もこれから芹沢鴨の暗殺のお手伝いに行かなければなりません。陰陽師の修業のために京へ来たのに、何をやっているんだろう…。

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