あらすじ

主人公は隠された竜の血を持つ者であり、未来には人間性を失った竜へと変わる運命にある。 彼が密かに想いを寄せていた少女は王子と結婚し、やがて命を落とす。そして遺された娘は主人公に引き取られ、養女として育てられ、最終的に女王となるが一生孤独であった。主人公自身も竜へと変わり、すでに滅びた国を守護し続ける存在となる。 主人公は竜族の血を隠し持つ継承者であり、成人してから発症する。竜へと変貌し、人としての心を失う可能性がある。彼は二人の幼なじみと共に育つ。一人は彼の想い人である令嬢、もう一人は高貴な王子である。やがて発症した主人公は全てを諦め、故郷を去る。王子と少女は結婚し、娘を出産した直後に少女は死去する。 その後、国は天災に見舞われる。主人公が力の一部を制御できるようになり故郷へ戻った時、そこにあったのは戦乱と、国王となった王子の無惨な最期だった。結局、彼は最愛の人と再会することすら叶わず、残された赤子だけを抱き上げることになる。 主人公はその娘を養女として育て、母の無念を晴らすために国を復興させようと尽力する。だが娘が願ったのは「女王」になることではなく、母の愛を贖うため「主人公と結婚すること」であった。 数々の冒険と戦いの末、主人公は彼女と共に祖国を再建する。しかし力を酷使した代償として完全に竜へと堕ち、人としての心を失ってしまう。以後、彼は国の最も脆く危険な境界に棲み、ただ守護者として存在し続ける。 養女は女王として玉座にあり続け、生涯独身のまま血統は絶えていく。そして国には、何も思い出せない老いた竜がただ一頭だけ残り、毎年哀哭を響かせるのだった。 養女は主人公と結婚を望んだ。だが仮に結ばれたとしても、主人公は未来において必ず竜へと変わる。たとえ子を残しても、その血は再び呪いを継ぐ可能性を孕んでいる。主人公が最初から告白していたとしても、友と恋した少女は国の滅亡と共に死んでしまう。 これは愛の物語であり、同時に愛を粉砕する物語でもある。自らの宿命を知るがゆえに、主人公は決して愛することを選ばなかったのだ。

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小説を読もう2025/09/29
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