あらすじ

私の母は、ちょっと変わった人だった。 授業参観で教壇に立つ。 庭で本気で空を飛ぼうとする。 喧嘩相手の親を説得して逆に呆れさせる。 恥ずかしくて、いつも穴があったら入りたかった。 ――けれど、中学二年の夏。 母は交通事故で亡くなった。 静かになった家。 「もう恥をかかなくていい」と言い聞かせても、 冷たくなった母と対面した瞬間、あふれだした思い出。 私は気づいた。母が大好きだったと。 母の部屋に残されていた「やりたいことリスト」。 一行目に書かれていたのは――《滋賀県立膳所高校に合格する》。 全国屈指の進学校に挑み、合格した私。 父と二人での新しい暮らしにも慣れたある日。 リビングに、見知らぬ少女が立っていた。 栗色の髪、宝石のような瞳、異世界風の服装。 そして微笑んで、こう言った。 「おかえり」 ――母の、異世界での物語が始まる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/09/29
  • 現在の作品母は、異世界で天下を取る〜日帰り異世界〜