あらすじ
【悲報】私の完璧な世界、たった一夜で地獄になりました。
皇女アリア。
美貌と《作法魔法》の才能に恵まれ、次期国王たる最愛の婚約者アレクシスとの輝かしい未来が約束されていた。
―――そう、昨日の舞踏会までは。
たった一夜にして、私の全ては血塗られた革命の炎に焼かれた。
鳴り響く断末魔。血の海と化す王宮。昨日まで媚びへつらっていた民衆が、憎悪の刃を手に貴族を狩る。
そして最悪の裏切り。
地獄の底で私に冷徹な刃を向けたのは、誰あろう、あの優しかったはずのアレクシスだった。
「これが現実だ、アリア。お前たちが目を背け続けた、当然の結果だ」
民衆の側に立ち、革命の理想に燃える彼の瞳に、かつて私を愛した光はもうない。
【絶望】。
残された味方は、私自身が「無能」と断じ、切り捨てた騎士ジェラルドただ一人。
全てを失った無力な皇女は、この地獄を生き延びることができるのか。
そして、かつて愛した男と、なぜ殺し合わなければならなかったのか。
これは、偽りの円舞曲(ワルツ)が終わり、灰と土くれの中で始まる、私の本当の物語。