あらすじ
【解体師】――それは、古代遺跡の構造物を安全に「解体」するだけの、戦闘能力ゼロの不人気ジョブ。
Sランクパーティー『竜の牙』に所属するレクスは、その地味な能力ゆえに仲間から「寄生虫」と蔑まれ、ついに理不尽な追放宣告を突きつけられる。
「もう面倒な人間関係はうんざりだ……」
心機一転、彼が安住の地に選んだのは、誰一人足を踏み入れない伝説の遺跡『沈黙の谷』だった。
そこでレクスは、眠りについていた一体の少女型ゴーレムと、機能停止した巨大な機械文明の存在を知る。
彼の【解体師】スキルは、あらゆる構造の「つなぎ目」を理解し、無力化するだけではなかった。それは、複雑な機械やゴーレムさえも“再構築”できてしまう、世界で唯一無二の能力だったのだ。
これは、役立たずと罵られた一人の職人が、無口で健気なゴーレムメイドに懐かれながら、古代の技術で伝説の職人へと成り上がり、活気あふれる「機械職人たちの都」を築き上げる物語。
――そして、彼を追放した元パーティーが、その真価に気づいて後悔するのは、また別のお話。