あらすじ
明治時代から1945年(昭和20年)代半ばまで、結核はわが国の死亡原因のトップでした。
『死の病』や、『国民病』と言われてきました。私の両親の叔父•叔母、伯父•伯母の兄弟姉妹は、十人いましたが、なんと五人がこの世を去っていたのです。怖い伝染病でした。現代の医療現場では有効な薬や栄養状態の改善により、今では患者数も大幅に減少して入院期間も短くなっているのが。現状です。しかし、結核は現在でも
毎年二万人以上が発病している重大な感染症なのです。決して侮ってはいけません。
そう、『過去の病気」ではないのです。
結核菌は時代と共にその姿を変えている
古くて新しい魔の現代病なのです。
今回、ある雑誌の記事を読んだときに、
結核に興味を持ちました。
するとどうでしょう、偶然にも、『私の知人が肺結核に罹患した』ということを彼の奥さんから聞きました。
私は、この豊かな時代に『え、なんで?』と
思いました。
現代社会に警笛を鳴らす意味で、脚色を加えて、小説として世に出すことに決意しました。