あらすじ
魔法王国マジカリア。
国民は皆例外なく魔力を持って生まれ、当然の如くそれを行使して魔法という現象を起こす、はずだったのですが。
第五王子ノア・フォン・マジカリア。
彼は帝国史上初めて魔力を持たずに生まれた人間でした。
寂れた離宮を与えられ、使用人は出て行ってしまい、一人暮らしを強いられた五歳児は………
「んー、ここをいじれば系統変化すると思うんだよなぁ。魔力欲しいなぁ。試したいなぁー」
前世の記憶を頼りにスクスク成長していたのです。
そんなある日彼の元に傷だらけの人間が一人落ちて来ました。
心優しい王子は一切の下心なく彼を助けます。
(桁違いの魔力を持つ男!使える!助けねば!)
………多少邪な気持ちがあったとはいえ結果的に助けたのだから良いのです。
その出会いは宛ら静かな湖に投げ込まれた小石のようなものでした。
波紋は徐々に広がっていき、気付けば王子の周りにはたくさんの人が………
「ちょっ、主!!今度は何を連れて来たんですか!」
「コイツはドラゴンのドラ子!ちゃんとお世話するから飼ってもいい?」
「元いた場所に返してきなさい!」
………人ならざるもの含め、王子の周りにはたくさんの生物が集まってきます。
これは異端である魔力なしの最強王子が繰り広げるドタバタ魔法ファンタジー。