あらすじ
梅雨明け間近の深夜、大学院生・東雲 怜(しののめ れい)は、人通りのない裏通りで、ずぶ濡れの少女を拾う。
彼女の名はカエデ。泥にまみれながらも完璧に仕立てられたメイド服を纏い、自らを『捨てメイド』と名乗る。
「家には帰らないのですか?」
「……私に帰る家などありません。捨てメイドですから」
怜は、そんなカエデの瞳の奥に潜む深い孤独を見逃せず、住み慣れたアパートに迎え入れる。カエデの完璧な家事と料理によって、怜の生活は一変。すべてが整えられた空間の中で、怜は初めて「誰かに尽くされる温かさ」を知る。