あらすじ
「面白い答え」を探すことは、いつしか「本当の答え」を探すことになった――。
言葉にできない想いを抱えた不器用な高校生たちが、「大喜利」という一風変わった活動を通して、自分自身と向き合い、友情を育んでいく青春小説『僕らの大喜利同好会』の連載をまとめています。
主人公・桜井誠は、いつも心の中でツッコミを入れているけれど、それを口に出せない口ベタな少年。そんな彼が、謎めいた部長・神田涼介に導かれ、個性豊かな仲間たちと出会います。
笑いの中に見え隠れする彼らの葛藤、そして一言に込めた本音。
ときに爆笑を、ときに涙を誘う彼らの「答え」は、きっとあなたの心にも響くはずです。
部室という小さな世界で紡がれる、言葉と成長の物語。
登場人物紹介【第9話まで】
桜井 誠(さくらい まこと)
物語の主人公。高校二年生。頭の中では面白いツッコミが次々と生まれるが、それを口に出せない内気な性格。誰にも見せず一人で「大喜利」をすることが、唯一世界と繋がる手段だった。しかし、「大喜利同好会」のメンバーと出会い、誰も見ていないものを見つけ出す「発見」を自らの武器として、少しずつ変わり始める。
神田 創(かんだ そう)
旧視聴覚準備室をアジトとする「大喜利同好会」の創設者であり部長。桜井の才能を見抜き、同好会へと引き入れた謎多き上級生。その答えは常に常人の理解を超え、意味が分からなくても面白いという圧倒的な「発想力」で、場の空気を支配する。
山田 健太(やまだ けんた)
太陽のような明るさを持つ「大喜利同好会」のムードメーカー。深く考えずにダジャレや勢いのある答えを繰り出す「瞬発力」が武器。彼の存在が、同好会の議論をいつも活気づけている。
高橋 栞(たかはし しおり)
品行方正で成績優秀な学級委員長。しかし、大喜利同好会では、その優等生ならではの「視点」から、皮肉の効いた切れ味鋭い答えを放つ。桜井の内に秘めた才能にいち早く気づき、その成長を優しく見守る。