あらすじ

愛を誓い合った相手と、子を成してから3年。できる限りの愛情を込めて妻と共に育ててきた。 困難も多かったが、幸せだった。これからもその幸せが続けばと願っていた、というのに。 なぜだろう?思えば、幾度か我が子からの衝動に辟易し、父親としての責務から逃げ出したいと思ってしまったからか? 様々な疲れや、すれ違いから妻と衝突し、夫婦としての終わりを夢想してしまったからか? 僅かに見つけた暇に、流行りの小説を読む過程で心を踊らせてしまったからか? わからない。この運命に選ばれる理由なんてどこにもないのかもしれない。運が悪かっただけなのか…。 どうすれば我が子の成長を助け、見守り続ける事が出来たのだろう。 妻に残してしまった荷物の多さを思うと、何と詫びれば良いのだろう。 そう思う度、締め付けられるような胸の痛みに襲われる。 何が己を満たしてくれるのかもわからず。あてどもなく掴めないものを探し求めて歩き続ける。 最も手にいれたいものはもうどこにもない。 だが、日々を生きていく糧はそこかしこで見つけられた。 もう多くは望まない。少しずつ、大切なものを増やしていこう。 これは空っぽになった、虚しい男の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2023/06/25
  • 現在の作品妻子持ちだけどドラゴンに異世界召還された件